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低反発マットレスは腰痛に良いのか?

 

低反発マットレスは腰痛にいいのか?

国民病とも言われるほどに多くの方が経験されている腰痛。
腰痛でお悩みの方は約2800万人ともいわれており、その数は平成29年5月現在の総人口数1億2673万人の約4,5人に一人という相当な割合であると考えられています。
しかし残念なことに腰痛の約85%は原因不明ともいわれており、多くが解明されていないのが現状です。

といって、日々腰痛にお悩みの方にとっては原因不明という言葉では決して片付けられず、腰痛の改善になると思われるものをあれこれと試されている方も少なくありません。

このHPをご覧の方で大半の方は、その腰痛対策の一環としてマットレスをお探しの方も多いと思います。このページでは、そんな腰痛対策へのマットレスでも特に「低反発マットレス」に焦点をあて、大阪 睡眠改善研究室の姿勢ドクターが掘り下げて解説していきます。

低反発マットレスはいいのか?

低反発マットレスとは?

低反発素材の起源については諸説ありますが、もともとはアメリカのNASAが開発した体圧吸収素材がはじまりです。打ち上げの際に宇宙飛行士にかかる衝撃を和らげるために開発された素材が元になっているのです。
そのため「低反発」マットレスに体を横たえると、体の凹凸に合わせてマットレスの形は変化しますが、その後、ゆっくりと復元していきます。体の凸となった部分の圧力を分散させてくれるのです。
体の形に合わせて、マットレスがゆっくりと沈んでいくため、包み込まれるような柔らかさと優しさを感じます。これこそが「低反発」の醍醐味のような部分でもありますが、その特徴ゆえに、沈み込みが強くなり寝返りが少し打ちにくいという特徴も同時にあります。
また基本的に素材はウレタンを使っている物が大半なので、通気性はあまりよくなく、夏場は暑く感じられる事と、その素材がゆえに夏場と冬場での気温による硬度変化があります。
 (気温の高くなる夏場は柔らかくなりがちで、逆に、気温が低くなる冬場は硬くないがちです。)
 
数年前は、低反発の枕やマットレスが大人気でマスコミなどでもよく紹介されていました。ただ最近では、その人気も陰りが出始め、それに代わる新たな商品が開発されてきました。
しかしだからといって、低反発素材そのものが悪いというものではありません。マットレスや枕に使われる素材の1つとしていまでも多く使われていますし、愛用されている方も多くいらっしゃいます。
では、この低反発で作られたマットレスは、【腰痛対策】といった観点で見た場合には良いのでしょうか? それとも良くないのでしょうか?
 
メリット・デメリットを挙げ、腰痛対策における低反発マットレスを紐解いていきます。

低反発マットレスのメリット

低反発マットレスの特徴

低反発マットレスの特徴として挙げると

①身体に負担をかけるような反発力は働きにくいため、包み込まれるような心地よさを感じる
②上記の特徴ゆえ、寝返りが打ちにくいこともある
③低反発素材の構造や密度により熱がこもりやすく、夏場は特にムレ感を感じることがある
④基本的にウレタン素材になり、気温による硬度変化が起きる
 (夏場と冬場で、マットレスの硬さが異なる)
 
といった特徴があります。
またこれは低反発だけの話ではありませんが、メリットとデメリットが出てきます。
 
低反発マットレスを、腰痛対策のマットレスとして考えた場合、総合的に判断しなければいけない為、以下にメリット・デメリットをまとめます。

腰や身体への負担を軽減できるマットレスが理想

低反発マットレスのメリット


・包み込まれるような心地よさがある
・身体の凸となった部分の体重を分散させやすい(体圧分散性)

低反発マットレスのデメリット


・柔らかい為に、寝返りが打ちにくい
・沈みこみが強く、寝姿勢が崩れやすい
・季節間による硬度変化が大きく、夏場はより柔らかく、冬場は硬くなりやすい

低反発マットレス「試し寝」での注意点

実際に、売り場などで試し寝されると、上記の特徴の感じがよくわかると思います。しかし、その際にご注意いただきたいことがあります。

最近は量販店を始め寝具専門店や家具専門店などで、多くの種類のマットレスの「試し寝」を体験することができます。しかし、この試し寝は、あくまでマットレスの素材や感触の雰囲気を一時的に体感するだけのものです。

腰痛や肩こり、不眠など、眠りのお悩みを全く持っておられない方は、こうした「試し寝」でご自身の気持ちよさを基準に購入されて問題ないでしょう。
しかし、少しでも腰痛や肩こり、不眠など、眠りのお悩みを感じたことがあるのなら「試し寝」だけで購入するのは、実はなかなか危険なことなのです。

というのも姿勢形状やお身体の状態を測定し、その方に合うようなマットレスでの「試し寝」だと意味はありますが、測定なしで(例えば、量販店などでマットレスが数多く並んでいるような状態で)マットレスに「試し寝」をしても、2~5種類程度、寝比べていくと途中からどれが良いのかよく分からなくなってしまいます。その理由は、測定なしに寝た場合、ほとんどが好みや今お使いのマットレスを基準に「柔らかい・硬い」を判断するだけになるからです。

正しく身体全身を測定し、客観的にご自身の身体の特徴をとらえた上での「試し寝」なら、身体に合う合わないのマットレスの違いがはっきりとわかるのですが、こうした測定なしに色々な種類と数のマットレスで「試し寝」すると、身体に合う合わないの判断の前に今お使いのマットレスだけとの寝心地の比較や、感触・好みの確かめ程度になり、合う・合わないの判断は難しくなります。

身体に合う・合わないマットレスとは、一言で言うと「いかに身体への負担を軽減できるか?」にあり、その為には、前提としてお身体・姿勢の状態を確認する必要が出てきます。

試し寝は、あくまで感触や好みが分かるだけになり、2~3種類「試し寝」すると結局どれが良いの??となってしまいます。

マットレスの試し寝

低反発マットレスは腰痛に良いのか?

低反発マットレスは腰痛に良いのか?
【まとめ】としては、以下のようになります。
 

・低反発は素材だから、メリットもデメリットもある。
・腰痛には、そうした素材の差異を気にするよりも、まずはご自身の寝姿勢への影響を考え、それらを負担を軽減させる方が大切になる。
・寝姿勢での負担軽減を考える場合、至的睡眠姿勢を考慮し、寝姿勢を安定させ部位により偏る圧力軽減を変えなくてはいけない。
・「低反発マットレス」という素材重視・素材メインの選び方では、腰痛対策にマットレスを探している場合、失敗しやすい。

 
 
成人の平均睡眠時間はおよそ、6~8時間といわれており、腰痛の方はその長い睡眠時間中も腰に負担が大きくかかる姿勢で眠っている場合が考えられます。
この睡眠姿勢をマットレスによってサポートしてあげることが、腰痛の改善緩和サポートにつながっていくのです。
もし自分の身体に合っていないマットレスを選んでしまっていた場合、毎晩6~8時間もの長時間、知らず知らずのうちに腰などの身体の部位に大きな負担をかけてしまって、腰痛の原因になってしまう事になります。
腰や身体への負担を軽減できる寝姿勢を維持できる様にすることが、腰痛対策のマットレスとして、一番理想的なのです。

【番外】腰痛対策に良いマットレスとは?

腰痛対策に良いマットレスとは?

答えは【いかに睡眠姿勢を理想的な状態で保てるか】に尽きます。基本的にこの睡眠姿勢さえ安定(身体に負担のすくな状態での睡眠姿勢)するのであれば、素材の良し悪しはありません。逆に、低反発・高反発など素材の種類・良し悪しでマットレスを選ぶと、腰痛に効果が出るかはわかりません。

そもそも身体に合うマットレスというのは、睡眠姿勢が理想的な状態で保つ事ができるマットレスの事で、いかに睡眠中の身体への負担が軽減できるかにあります。
逆に、身体に合わないマットレスというのはどんなに高価でも、どんなに高名なブランドでも、睡眠姿勢が崩れる(負担のかかる)状態になるマットレスの事です。

腰痛対策のマットレスではこの、身体に負担をかけない軽減させるというのが最も重要になり、結果として睡眠姿勢を安定させる事に繋がります。
【参考】
腰痛対策 専用マットレス

理想的な睡眠姿勢について>>
 

腰痛に良いマットレスとは?

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