腰痛・肩こり・不眠症の方へ、枕・マットレスなど寝具の選び方

HOME | マットレス | 腰痛でのマットレス選び|注意点

腰痛でのマットレス選び|注意点

 

姿勢Drが解説する、マットレスの選び方

腰痛でのマットレスの選び方で、注意点を大阪 睡眠改善研究室の姿勢ドクターがご紹介。

マットレス選びでの基本点になりますので、腰痛の方はご覧下さい。
腰痛の原因は不特定要素が多く、最終は個人のお身体に合わせる事が大切ですが、その前に参考としていただければ幸いです。

マットレスの選び方を解説

注意1-素材だけでマットレスを選ばない

身体への負担を軽減するために、理想的な寝姿勢を維持する為に、(快眠)のために、また、腰痛や肩こりなどのお悩みを少しでも楽にするために、マットレス選びはとても重要です。
 
そもそも、マットレスが必要な理由は、寝姿勢を安定させ、身体への負担を軽減させる為にあります
例えば、通常に自然立位姿勢が問題ない方の場合でも、仰臥位(仰向きの寝姿勢)の場合、頭部8%胸部33%臀部44%脚部15%程度の体重が偏ります。男女間でもこの偏りは異なり、女性では特に仙骨(お尻)辺りが、男性では肩甲骨辺りが強く偏り、その付近に負担が出て来ます。

そしてその負担差から血行不良などになりやすくなるので、それら負担を軽減できるようなマットレスの役割が出てくるのです。
では、理想の寝姿勢とはどんな姿勢なのでしょう?

・【理想的な寝姿勢】とは?
  体節の配列を整えた状態(身体のアライメントを整えた状態)になり
  寝ている時にかかる負担をできるだけ少なくする寝姿勢の事
  【詳細について、こちらに記載>>】

【注意点】
「自然に立っている様な状態を、そのまま寝かせた姿勢状態」と
表現されている場合がありますが、これは誤りで
立位姿勢で言うと安静立位の様に、負担が少ない姿勢になり
睡眠姿勢でいうと、負担が少なくなる様な至適睡眠姿勢が理想的な寝姿勢になります。

マットレスで重要な、理想的な寝姿勢について



マットレスの基本は、寝姿勢の安定にある


マットレスは眠っている間に身体をしっかりと支える、いわば土台(ベース)の部分となります。このベースがご自身の身体に合っていないと、理想的な寝姿勢を保持することはできず、腰痛や肩こり・不眠症などの原因となってしまうのです。
人間の体には凹凸がありますが、マットレスが身体に合っていないということは、そうした凹凸にマットレスがうまくフィットできず、支えきることができていない状態にあります。そのため、支えきれていない部分に負担がかかってしまい、過度に圧力のかかる部位がでてきてしまったり、あるいは隙間ができてしまったして、結果として寝姿勢が崩れてしまうのです。こうなると、やはり睡眠の質は下がりますし、肩こりや腰痛、不眠などの不具合が生じやすくなるのです。
 
当然ですが人それぞれ個人差があり、身長も違えば体重も違います。身体の凹凸形状や姿勢バランスは、人それぞれ異なります。
就寝時に腰痛・肩こり等を少しでも緩和させるためには、いかに身体に負担をかけないかということが重要になってきます。ですので、睡眠中に身体に負担をかけない姿勢(理想的な寝姿勢)を安定させてあげることが、寝具においての肩こりや腰痛、不眠症などの対策になります。

ですので、このメーカーが良い!!とか
この素材が良い!!とかには、なりません。
あくまで、使用者の寝姿勢が安定するかどうかが
身体に合うマットレス選びの大前提
になります。
 

【補足】枕とマットレス、どちらが大事か??


 
また、寝姿勢の安定を考えた場合でのマットレスを選ぶ際には、枕の存在も忘れてはいけません。
 
先ほども書きましたが、枕は主に頸椎~後頭部にかけて寝姿勢を安定の為に重要で、マットレスは主に胸椎~踵骨(しょうこつ)にかけての寝姿勢を安定させる為に重要になります。枕が大事か?マットレスが大事か?という話では無く、枕とマットレスが一緒になって睡眠中に身体を支えてくれています。
ですので「マットレスを選ばれる際には、枕との相性」も、また「枕を選ばれる際にはマットレスとの相性」を、考慮しないといけません。そして、あくまで【理想的な寝姿勢】を保つ事により、睡眠の質を高めることや、肩こりや腰痛、不眠症の対策に繋がります。

枕とマットレス どちらが重要か?


枕とマットレスはそれぞれ役割が異なるので
どちらが大事!というわけではありません。

車で例えるなら、タイヤか?エンジンか?
みたいな感じでしょうか??

とにかく役割が異なります。

【枕とマットレス どちらが大事か?】 についての詳細はこちら>>

注意2-感触だけでマットレスを選ばない

①  低反発・高反発はあまり関係ない!
マットレスの目的は、寝姿勢の安定の為にあり
理想的な寝姿勢を維持する為には
素材等はあまり関係なく
その方の姿勢形状等に合うものの方が大切。

【参考】
腰痛に高反発マットレスがダメな理由>>

②  ブランド・価格よりも姿勢の安定が重要!
自分の姿勢形状に合ったものを選ぶ為には
ブランドや価格もあまり関係なく
ブランド・価格が高いから良いワケでも無い
それよりも、ご自身の姿勢形状に合うものを探し
寝姿勢の安定を考える方が重要。

③  マットレスと枕の役割が異なるので、どちらが大事!という事では無い!
主に、マットレスは胴部や脚部を
枕は首や頭部の寝姿勢を安定させる為にあり
共に身体への負担を軽減させる事の出来る
身体に合うものを選ぶ必要があるので
枕とマットレスでは、そもそもの役割が異なる。

枕とマットレス どちらが重要か?


枕とマットレスはそれぞれ役割が異なるので
どちらが大事!というわけではありません。

車で例えるなら、タイヤか?エンジンか?
みたいな感じでしょうか??

とにかく役割が異なります。

【枕とマットレス どちらが大事か?】 についての詳細はこちら>>

注意3-ブランドだけでマットレスを選ばない

マットレスは、大きく分けて2つの種類があります。

・フロアタイプ(折り畳みが可能な、3つ折タイプなど)
・ベッドタイプ(ベッドフレームの上に置いて使う、1枚もののタイプ)

 

【フロアタイプ マットレス】

フロアタイプは折りたたむなどして収納することが可能です。
ベッドタイプは1枚物で、ベッドの上に置きっぱなしになりどうしてもスペースを取ってしまいますが、毎度の片付けは不要です。
この点が2つのタイプの大きな特徴です。
 
マットレスを購入される際、まずはフロアタイプがベッドタイプかを選ばなければなりませんが、住宅事情などにより、就寝スペースが制約されることがあることもあります。
限られた狭いスペースを有効活用したいという方は、フロアタイプの方がいいかもしれません。折りたたむなどして、収納することが可能だからです。押し入れなどに収納できない場合でも、折りたたんだものを部屋の隅にでも立てておくこともでき、眠っていない間はスペースを有効活用できます。
 

【ベッドタイプ マットレス】

一方、ベッドタイプは、どうしてもベッドのスペースが部屋の中で固定されてしまうので、大きな家具の1つとしてとらえる必要があります。就寝に関係なく、スペースがとられてしまうためにベッドを置くのが難しかったり、ベッドを置くスペースはあっても圧迫感が出てしまいます。
しかし、ベッドタイプのマットレスは、フロアタイプに比べて、相対的に寝心地が良く、また、身体が床から高い場所で眠ることができるので、ホコリ等のアレルギーの心配が、フロアタイプより和らぎます。
 
フロア用もベッド用も、どちらもメリットとデメリットがありますが
寝心地を求めるなら「ベッドタイプ」
利便性を求めるなら「フロアタイプ」 という感じになります。
 
もしも、両方のタイプのマットレスを考慮できるスペースがあり、どちらにすべきかを迷っていらっしゃるなら、基本的には「ベッドタイプ」でご検討されることをおすすめします。その方が同じ条件では、寝心地が良くなりやすい傾向にあります。(*)もちろんその前に、寝姿勢が安定するかどうかが、マットレス選び方の大前提にはなりますが。

ベッドマットレス(例)

フロアタイプ=折りたたみ可能
ベッドタイプ=折りたたみ不可

という感じになります。

腰痛でのマットレス選びの注意点|まとめ

フロアタイプのマットレス(例)


上記画像の様に、「折り畳める」タイプが
フロアタイプ マットレスの特徴です。

フロアタイプのマットレスは、床の上に直接マットレスをおいて眠ることができます。
何年も前、ベッドよりも布団を敷いて寝ることが多かった時代は、マットレスを敷きその上に敷き布団を敷いて眠る、というのが主流でした。マットレスを敷いた上に敷き布団を敷くことで、床からの高さ(寝具全体の厚み)も出るため、より快適に眠ることができたからです。しかし、このタイプのマットレスはそれ自体の上で眠ることを前提として作られていないため、敷布団を重ねて敷かなければなりませんでした。この時代は布団の上げ下ろしと収納が大変でしたが、最近はマットレスの上に直接眠ることができる、快眠と健康を意識したマットレスが主流になってきました。
 
直接、床(フロア)に敷いて眠ることを前提としたマットレスが、いまはたくさん販売されています。西川リビング、西川産業、マニフレックスなど、大手寝具メーカーを筆頭に、たくさんの寝具会社が優れたフロア用マットレスを販売しています。
マットレスの役割は、主に胸椎~踵骨(しょうこつ)にかけての寝姿勢を安定させることにあります。マットレスがきっちりとご自身の身体にフィットせず、支えることができずにいると、寝姿勢が崩れ、過度に体重の負担がかかる部分が出てきてしまったりし、肩こりや腰痛、不眠の原因に繋がります。
そうならないように、寝姿勢を安定させ、圧力をできるだけ分散させて体にかかる負担をより楽にしてあげる必要性が出てきます。
 
ですので(くどいようですが)、どのメーカーを選べば良いと言うよりは、ご自身の身体に合うマットレスを選ばなくてはいけない、と言うことになります。

フロアタイプのマットレス(例2)


近年では、折り畳みができる様に
スプリングを使わず、ウレタン・化学繊維等の素材が
主流になっております。
 

フロアタイプマットレス【メリット】


 
さて、そんなフロアマットレスですがメリットは、ずばり「折り畳みできる」と言うことに尽きます!住環境によっては、寝室の固定が難しい場合もありますので、そんな時には折り畳め・収納出来る、このフロアタイプのマットレスが活きてきます。

フロアタイプマットレス【デメリット】


 
逆にデメリットは、一枚もののベッドタイプに比べ、相対的に寝心地が悪くなりやすいということが考えられます。これは、折り畳めるがゆえのデメリットなのですが、折り畳める仕様上、どうしても、隙間が生じてしまいます。カバーなどで包めば多少は軽減されますが、経年劣化時などには、その隙間部分周辺からどうしても寝心地に悪影響が出やすくなります。

腰痛・肩こり・不眠症対策の
オーダーメイド枕やマットレスのオーダーメイド専門店


オーダーメイド枕と、マットレスのオーダーメイド専門店【大阪 睡眠改善研究室】

大阪 睡眠改善研究室

 

オーダーメイド枕・マットレス おすすめ関連記事


腰痛対策マットレスの選び方

腰痛対策マットレスの選び方


 
腰痛、肩こり、不眠症……などで多くの方がお悩みです。 特に腰痛は、国民病ともいわれるほど多くの方が経験されています。 腰痛で
more >>
失敗しないオーダーメイド枕 おすすめの選び方

失敗しないオーダーメイド枕 おすすめの選び方


 
オーダーメイド枕 おすすめの選び方という事で、オーダーメイド枕をご購入前にこの記事を読んでいる方が大半だと思いま  ・・・
more >>
高反発マットレスの腰痛対策について

高反発マットレス 本当の話


 
腰痛には高反発マットレスが良い!!
近年、そんな宣伝をよく見かけるようになりました。またその一方で・・・
more >>
姿勢Drが解説する、マットレスの選び方

マットレスの購入前での【総合情報】


 
睡眠時間中に身体を支えるという、とても大切な役割を持つマットレス。(*)ちなみに【枕とマットレス、どちらが・・
more >>
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
次ページ  LinkIcon